就活の自己分析は何から始めればよいのか
毎年必ず相談を受ける悩みのひとつが、
就活の自己分析はなにから始めればよいのかです。
この悩みを持つ学生に心から届けたいメッセージがあります。
「一生モノの自己分析をして欲しい」
自己分析にはとてつもないパワーがあり、確かな自己理解は自分に自信をもたらしてくれます。
就活の自己分析は面接で話すことを前提にするため、自分についての発見があったとしても話せない内容であると蓋をしてしまいがちです。そんな中、就活のために行い就活で終わる自己分析ではなく、就活をあくまで人生の通過点として捉え、その後の人生にも役立つ自己分析をして欲しいと思っています。
自分を知り、知った自分を活かして人生をより良くしていくために自己分析をするんだと思えると自分の人生に主体性が生まれ、結果的に就活が上手くいきます。
「就活のための自己分析を止めたら面接が上手くいきはじめた」
という方を多く見てきました。
その一生モノの自己分析で最初にして欲しいのは、自分の本質的な欲求について理解することです。
欲求は自分の行動に大きな影響を与えています。
はじめに自分の本質的な欲求を理解できると、何度も何度も自己分析を繰り返さずに済みます。
人間、自分の欲求がわからないと彷徨います。
自分が何をすれば幸せなのかわからないままでは、仕事も選ぶことができません。
アンパンマンの歌にもありますよね?
なにがきみの 幸せ?
なにをして 喜ぶ?
わからないまま 終わる
そんなのは いやだ!
仕事を選ぶ就活であれば、『自分は社会生活になにを求めるのか』をわかっている方の方が活躍できる場を選べるのはです。
そして、自分だけではなく、他人の欲求も理解することができれば、就活における様々な場面に応用できます。
一方で理解しようとしなければ他の人の価値観はわかりません。
タイプがわからず、しょうがないから自分の価値観で物事を考えているので、誰かと誰かの組み合わせだと喧嘩が発生したり、仕事がうまくいかなくなったりする理由がわかりません。逆に、この人とは合うなあと思う人がいる理由もわかりません。
・同じ事件、同じ風景を自分と違うタイプの人が見たらどう見えるのか
・なぜ優秀な人が集まっていてもうまくいかないチームがあるのか
・なぜ仲良しチームに一人違う人が入っただけで急にうまくいかなくなったりするのか
・なぜ自分の思いをあの人理解されないのか
・どうしてあの人はへんてこなことをするのか
数ある欲求の中でも、社会生活である仕事を選ぶ就活において大切なのは、自分の社会的な欲求です。社会生活の中で何を求めるのかがわかれば仕事選びに活かせます。
社会評論家の岡田斗司夫氏が自分の社会的な欲求を診断するためのテストを発明しており、著書『人生の法則』の『4タイプ判定テスト』を借りて、自分の社会的欲求を見つめていきます。
これを読み終えて興味が湧いた方は『4タイプ判定テスト』を受けてみてください。
※これから書かれる4タイプの解説は著書で書かれている内容を用いて就活的に転用したものになります。
岡田氏が提唱する4タイプの解説
岡田氏は人間の欲求には4タイプがあるとします。
縦軸の上は外交的価値観で欲求は他者的。
「他の人と比べて」自分はどうかというのを重視するタイプ。
対して下は内向的価値観・自己的です。
こちらは他人と比べてより、自分の中での納得感など内向きに考えるタイプです。
外交的・内向的とは、価値観の基準や、思考の方向性のことで、外交的だから性格が派手で社交的だとか、内向的だから仕切り引っ込み思案とかは、基本的に関係ありません。
たとえば、誰かを好きになったり、恋愛の時でも、他の人の目が気になるのであれば、上半分。そういうことがほとんど気にならなかったり、そういうことを気にしちゃ駄目だと思う人は下半分です。
志望企業の選び方にもタイプの特徴は表れる
就活に置き換えると、他の人の目を気にして志望する企業を選ぶのは上半分のタイプです。
この人達に向かって「他の人の目を気にするな」というのはナンセンスなんです。
根源的な欲求なので変えられません。むしろ、それをエネルギーに変えて頑張れ!と言います。
他の人の目を気にしないで、自分の価値観だけで志望企業を選ぶ人は、下半分の人です。他の人の目がほとんど気にならなかったり、自分でしっかり軸を見つけなきゃと思います。
このように、価値観が他者的であるか自己的であるかで、上か下かが決まります。
就活で出会う人・企業を判断するときの特徴
次に、横軸は考え方が具体的か抽象的かで右左にタイプ分けをします。
右の具体的とは、数値化できたり、明らかにはっきりとした答えがあったりすること。
経営者なら、3年後までの目標が数字で言えたり、その目標が達成できた、だから嬉しいとはっきり言える人は考え方は具体的です。
就活中の方でも、入社して実現したいことやキャリアプランを数字を交えて具体的に言える方は右側。
左の抽象的な考えとは、「社長の喜びは何ですか?」「社員の笑顔です」と答えるようなことです。笑顔というのは一見具体的に見えますけど、数値化できません。そういう答えをする経営者は考え方が抽象的です。
就活中の方で、やりたいことが抽象的なことだったり、キャリアプランが開放的な展望の方は左側。
就活への転用
自分のタイプを知れば就活の情報の取捨選択にも役立つ
就活の情報で自分には合わないかもと思うことがあると思います。
自分に合うものと合わないものがあるのもこの4タイプで説明がつきそうです。
たとえば、外交的価値観の方に向かって、「他の人は気にするな」というのは価値観を変えろと言っているようなものです。自分の意思決定自体が、外に向けたものである以上、他の人の目を気にしないわけにはいきません。おそらくピンときていないのだと思います。
逆に、内向的価値観の方に「自分の信じる道を選ぶんだ」と言えば気持ちは届くでしょう。発信者も価値観が内向的なんでしょうね。
自分と似た人の情報は受け取りやすくなります。
性格以外にも境遇が似ているような、例えば大学の先輩などもオススメです。
相手のタイプを理解するメリット
面接は初対面の相手と会話をするわけですが、会話の中で相手に合わせたコミュニケーションが取れれば話しやすいと思ってもらえそうですね。この時にも4タイプが役立ちます。
回答内容も事前に、抽象的なものと具体的なものを両方用意しておいて面接官ごとにつかいわけられたら最強です。相手が具体的な考えをする傾向が強ければ、具体的な話を多めにすれば伝わります。
就活の成功のためには自分の本質的な欲求を知ること
自分の欲求に素直に従わないと納得のいく結果は得られないため、
後悔しないようにするには、自分の欲求に正直に就活すべきと伝えてきました。
ですが、就活をはじめてから急に自分に正直にと言われても、結果の捉え方そのものに方法論が無ければ、自分史を書いたりモチベーショングラフを書いて他の人に見てもらっても、なかなか本音をまとめることができずに、結果が支離滅裂になってしまい、何度も繰り返す羽目になってしまいます。
はじめてこの本を読んで、自分の本質的な欲求を知ると、深い納得感とともに、視界が開けていくのを感じました。
この自己理解が自信に繋がりますし、自己分析をして腹落ちした言葉は相手に刺さります。
次回からはいよいよ各タイプの解説
次回からは「司令型」「理想型」「注目型」「法則型」の各4タイプを解説していきます。4タイプを就活において応用できるよう分析し転用していきます。
各タイプの解説はこちらを読んでください!
もっと4タイプについて知りたい方はこちらも読んでください!
元は芸術大学の人気講義
この本は岡田氏が大阪芸術大学でされていた講義をもとに書かれたのですが、大人気講義だったそうです。
それぞれのタイプの特徴から、どのタイプがどのタイプに惚れやすいか、惚れられやすいか、喧嘩した友達の仲直り方法や、部活で言うことを聞かない後輩をどう扱うか、会社に勤めるようになったら性格の合わない上司とどう付き合うか、最終的に小説や漫画アニメなどの創作にどう生かすかという話に発展していきます。
これを読み終えて興味が湧いた方は『4タイプ判定テスト』を受けてみてください。
結果とそれぞれのタイプを知って、
大喜びしたあなたは注目型、そうだろうなと渋々認めたあなたは法則型、使える!と早速損得勘定したかたは司令型、言い当てられてドキドキしているあなたはきっと理想型。
とのことです。あなたは一体どのタイプでしたか??
ぜひコメント欄で教えてください!!
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