自己分析をしているのに、ESが全然書けない、面接でうまく答えられない。。。
一度はこう思った事がある方なら、必ず参考になる内容になっているのでぜひ読んでいってください。
「自分は大丈夫」、と思う方ほどなんとなくで自己分析を進めている事が多いです!!
油断は禁物です!!
自己分析をしているのに自分のことがわからない理由
就活支援をしていて毎年必ず受ける相談があります。
それは「自己分析をしているのに、ESが書けない」「面接で上手く答えられるようにならない」という相談です。
原因は、目的意識を持たずに自己分析をしているからです。
自己分析をしても、なんのための自己分析なのかがわからないまま続けていると、自己分析でわかった自分の事が何の意味を持つのかがわかりません。使うタイミングもわからず、ESや面接で使えなくなってしまってしまいます。
要するに、目的意識を持たずに自己分析をすると自己分析がしっぱなしで終わってしまいます。
就活対策本などの、面接でよく聞かれる問いに答える形で自己分析を始めた方や、唐突に自分の強み弱みを見つける自己分析をスタートさせた方は、このままだと面接で答えられなくなる可能性があるので要注意です。
目的意識のない自己分析でも数をこなせば面接対策はできますが、、、
目的意識の無い自己分析でも数をこなしていけば面接で聞かれることリストに答えられるようにはなります。ですが面接を重ねれば遅かれ早かれ、面接中に、「あれ?答えられない、、、」と面接官の深掘りに耐えられない瞬間がやって来ます。
このような就活生には、面接での応答のために頻出質問に答えるための自己分析をしている傾向があります。これを続けていても本質的な自己理解にはならず、自分自身の深掘りには耐えられる応用力が身につきません。
その場凌ぎの場当たり的な回答になってしまえば一貫性のある人物像にもなりませんし、自分の核となるものを見つける事を怠ると、選考期間中に自己分析をやり直すことになってしまいます。
自分の本質を見つける
自分の本質を見つける事ができれば面接官の深掘りに答えられるようになります。
自分を本質から理解しているので本質に基づいて一貫性のある回答を考えられるようになります。
(瞬間的に答えられるかは頭の回転の速さも影響しますが、自分の本質を見つけるまで自己分析を終えられていれば、面接でされる質問には傾向があるので繰り返せば答えられるようになると考えています)
もし就活に出遅れてしまっていて本質的な自己分析をするのが遠回りに見えたとしても自己分析をやり直すくらいになるのであれば近道になります。タイムアタック的な就活を強いられている中で正しく自己分析ができれば、むしろ選考対策の効率を高めてくれるからです。
自己分析で最初にして欲しいこと
前置きが長くなりましたが、自己分析で最初に見つけて欲しいのは自分が大切にしてきたものです。
そもそもの話をすると、これまでの自分の経験は行動によって成り立っていて、この行動には必ず理由があります。行動の理由の多くは自分が大切にしてきたものがあるからという理由で説明がつくものが多く、自分が大切にしてきたものが見つかると自分の過去の行動の理解に非常に役立ちます。
私は過去の自分の行動の理由を考え言語化することが自己分析と定義しています。
自己分析で最初にすべきことは、自分が大切にしてきたものを見つけることです。
自己分析を始めたばかりの時は自分が何を大切にしてきたのかを見つける事をゴールとしましょう。
自分が大切にしてきたものを見つける方法
方法はシンプルで、
①幼少期から大学までの自分を変えたエピソードを洗い出す。
(反対されてもしてしまっていた事、やってしまっていた事、周囲と違う行動でもOK)
②エピソードの中で自分がどんな行動をしたのかを具体的にする
(誰に、何を、どうして、どうやって、その時どう思ったのか、まで具体的であればあるほど良いです)
③なぜ自分はその行動をしたのかを考える
④自分の行動の理由の共通点を見つける
の順に進めていってください。見つけた行動の共通点が自分が大切にしてきたことを考えるヒントになります。
①について補足をすると、洗い出すエピソードは自分にとってどういう意味があったのかが最も大切で、他の人が聞いた時に予想されるインパクトの大小までは考えなくて大丈夫です。些細な事ほど後々の人生に大きな影響を与えているという事もあると思うので。
エピソードを棚卸しすると面接で話せるエピソードのストックも生まれていくので後々の選考対策まで考えても効率が良いです。
シンプルにする
大切にしてきたことは、一言で言えるまでシンプルにします。
・自分をなりたい姿に近づけること
・関わった人にポジティブな影響を与えること
・探究心の赴くままに没頭すること
くらいシャープに言えると良いですね。
これが見つかるとその後の自己分析が一気に進みます。
今の自分は大切にしてきたことのための行動の積み重ねによって形成されたものだからです。
必ずしも一つになるとは限らないと思いますが、それぞれは一言で言えるくらいにシンプルにしておきましょう。
面接での話し方
自分が大切にしてきた事は面接でも非常に応用を効かせて使う事ができます。
例えば志望動機でも、
①私はこれまで〇〇を大切にしてきた
②これからも〇〇を大切にしていきたい。
③だから〇〇を大切にしている御社を志望する
という自己分析を基にした未来へのストーリーが作れます。
ちなみに私が大切にしてきたことは、一言で言うと多様性です。
これが見つかった瞬間、仕事選びと面接でブレなくなりました。
皆さんも自分が大切にしてきたことを見つけて応用してください!
過去のエピソードも多くが自分が大切にしてきたものを基に話すのでブレません。
もっと興味がある方へ
自分の行動をより深くまで理解したいと思うと、無意識の領域、深層真理まで理解していく必要があります。就職活動における自己分析ではとりわけ根源的な欲求の内、社会的な欲求について理解をするのが効果的だと思います。
仕事=社会生活でもあるので自分の社会生活での欲求を知っておくと、仕事をしていてもこの欲求に向かえるのでブレません。詳しく知りたい方はこちらを読んでください。どうせやるなら一生モノの自己分析をしましょう!
やり方がわかれば怖くない
ESや面接の通過率が伸び悩んだとしても、自己分析が甘いのではなく、方法が間違っているだけなので、修正すれば良いのです。
決してモチベーションが下がる反省をし、自分を責めないでください。
自己嫌悪が最大の敵です。
最後に、自己分析は目的と方法がわかっても一発で自己分析を終える方は少ないです。
なぜなら就活中にも自分は変化するからです。
こんな時に人間力が問われます。
自分の変化を受け入れ、これまでの自己分析に固執せずにゼロベースでもう一度自己分析ができるかが、自分を変化させられるかの分かれ目です。