就活の自己分析と4タイプ診断
就活の自己分析はなにから始めればよいのか。
こんな悩みを持ちはじめた就活生には、「自分の欲求を知ること」と答えています。
はじめに自分の本質的な欲求を理解できると何度も何度も自己分析を繰り返さずに済みます。
結果の捉え方そのものに方法論が無ければ、いつまでも納得感が得られないのは当然です。
自分の本質的な欲求を知るために、社会評論家の岡田斗司夫氏の『人生の法則』を精読し、自分の社会的欲求を自己分析に活かすことを目指していきます。
自分が何をすれば幸せなのかわからないままでは、仕事を選ぶことができません。
そして、他人の欲求を理解することができれば、就活における様々な場面に応用できます。
これから説明する4タイプの価値観がわかると、以下のようなメリットがあります。
・就活で出会う企業を自分の欲求が満たせるかで判断できる
・グループディスカッションの立ち回り方で迷わなくなる
・面接官のタイプ別に伝え方がわかる
・情報過多になっても就活の軸がブレなくなる
自分と相手の欲求を理解し、就活に活かしていきましょう。
先回まで全4回にわたり、「司令型」「理想型」「注目型」「法則型」それぞれのタイプの解説をしました。今回は4タイプをより理解するうえで大切な『優位劣位の法則』の解説です。
これを読み終えて興味が湧いた方は『4タイプ判定テスト』を受けてみてください。
※これから書かれる4タイプにまつわる法則の解説は著書で書かれている内容を用いて就活的に転用したものになります。
就活生ではない方も、今の就活を知って欲しいですし、社会人生活に役立つことばかりなのでぜひ読んでいってください。
優位劣位の法則
優位劣位の法則は、4タイプで人間関係を考えるうえで実際に応用可能な法則です。
なぜか憧れを感じたり、その人の言うことはつい従ってしまったりすることはありせんか??
そういう人はあなたにとって、優位のタイプです。
逆についつい軽く見てしまったり、イラッとしたり、かわいく感じたりする相手もいると思います。そういう人はあなたにとって劣位のタイプです。
注目型⬅理想形
たとえば、大勢の人から慕われて頼られている注目型の存在が眩しい。
理想型は自分の信念にこだわるあまり、理解者が少なく、成功している注目型は憧れの存在。理想型に近づけない、自分の無力感と向き合いながらコツコツ努力するしか方法を思いつきません。自分の好きなことをやりながらも皆に認めてもらったように見えます。
注目型が周りからチヤホヤされたりグループの中心的な位置にいるのを見ると憧れるんですね。
理想型➡法則型
逆に理想型にとって法則方は、自分の心で感じずに屁理屈ばかりこねて余計なツッコミを入れるだけのしょうがない奴に見えます。
法則型は、どうしても出来ることと出来ないことを理屈で判断し、すぐに諦めてしまうことがあります。現実的な成果が望めない時は、意味がないと判断してしまいがち。
あるべき理想の姿を目指して頑張る理想型にとっては、そういう法則型がダメな奴に見えてしまいます。
自分の中に熱くなれなれるものを持たない法則方を見ると何で自分のやりたいことや好きだって自信を持って言えるものがないんだって軽く見たりするんですね。
司令型⬅注目型
注目型にとって司令型は、今できることとできないことを即断即決し、確実な成果を上げていき、交渉においても正面から堂々と自信を持って他人に接する姿に、自分にはないものを感じます。
注目型は相手の不快な顔を見たくないばっかりに、不利な契約をしてしまったり、できない約束をしてしまって後で困りがちです。
注目型➡理想型
そのような自分と他の人間を比較して落ち込んでしまったり、憧れを持ってしまったりします。注目方にとって理想型は劣位にあたります。
せっかくのに出るチャンスや皆認められる機会があっても個人的なこだわりでみすみす逃してしまうしょうがないやつに見えます。
それは注目型が人とのつながり、交わりを大切にし、人からどれくらい信頼されているかを重要視するからです。
一つ一つのこだわりをいちいち押し通そうとする態度や、そのこだわりを他人にも要求し、相手を許せないと頑なになっている姿を見るとついつい説教したくなってしまうんです。
法則型⬅司令型
司令型にとって法則型が優位のタイプです。
常に冷静で、合理的な判断をしている法則型のようになりたいと思ってしまいます。
成功して法則型が築いた地位や権力は、社会観察の結果世の中の仕組みを見抜いて獲得したものであるかのように見えてしまうからです。
それに比べて自分のことを目の前の勝ち負けばかりが気になって、大局を見失うこともあるし、所詮は社会のシステムの駒なのかと自己批判しがちです。
優等生型の生徒が先生に憧れを持つのも司令型のタイプの生徒が序列を大切にするというわけだからではなく、知識豊富で冷静な法則型に憧れを抱いているからでもあります。
司令型➡注目型
司令型にとって注目型は劣位のタイプです。
お世辞に弱く、頼られるとつい安請け合いしばかりするダメな奴に見えてしまいます。
さらに、自分の能力も見極められず、スケジュール管理も甘いとなると、やりにくくイライラすることもあります。
理想型⬅法則型
法則型にとって、信念と情熱とともに行動していく理想型は優位のタイプになります。
何かに熱中して成功している理想形に憧れてしまいます。
理想型の感性による成功が、より深い洞察力や広い視野、人生観よるものだと思えるからです。
自分のやりたいことや、こだわりについて熱く語っている姿を見ると話に聞き入ってしまいます。
それと同時に、自分にも何か夢中になれるものが見つかるだろうかと憧れてしまいます。
理屈っぽいとか人間的な感情に乏しいというコンプレックスを持っているために激しい情熱を持つ理想型が眩しく見えます。
法則型➡司令型
逆に法則方にとって司令型は、目先の獲得目先の損得勝ち負けに惑わされて真実を見失うしょうがない奴に見えています。
勝ち負けや社会的権威などは相対的なものとして重要視していない法則型にしてみると、それに振り回されている司令型がダメな人に見えます。
例えば司令型から上から目線で説教されたとしても、なんだか軽く流してしまいます。一生懸命背伸びをしてるように見え、可愛く感じることさもあります。
右回りの法則
右回りに憧れが発生すると書きましたが優位劣位の法則から発生して右回りの法則というものがあります。
これは調子が良い時には自分が憧れる身代わりの欲求を満たそうと頑張り、調子が悪くなると左回りの欲求で我慢しようとする法則です。
優位劣位の法則は対人関係が中心の法則ですが、右回りの法則はカジノの振りに関する法則だと思ってください。
あるタイプが100%その位置から動かないという人間はほとんどいません。
わかりやすいのが理想型
理想形はやり方にこだわる人のはずなのに、なぜか調子がいい時には考え方や価値観がどんどん注目形になり目立とうとします。心の温度が上がりすぎて「俺が俺が俺が俺が」という注目型になります。
調子が悪い時落ち込んだりした時は、左回りになって心の温度が冷え込むほど法則型のようにものを考えてしまいます。
理想形は自分がダメで落ち込む時もやっぱりの中に自分の理解者なんか一人もいないんだ、というのがいつものパターンになります。
でもさらに落ち込んで左回りになるとついに人間は分かりあったりできないとまるで人形のような温度が低いポジションで心の安定を求めてしまいます。
隣り合っているタイプは気持ちがわかる
右回りの法則が表すように、隣り合っているタイプは自分の中に少し含まれてます。
調子が良かったり悪かったりすると発現するのです。
隣のタイプなら自分が調子いい時にはわかるし自分が調子に悪い時なら分かるんですね。
本質的なタイプが変わるわけではありませんが、常に一定というわけでもないということですね。判定テストでブレがあるのはそういう理由で、調子が良かったり気分が乗っている時には優位方向に、調子が悪かったり落ち込んでいる時には劣位方向に流れます。
人によっては隣あるタイプのどちらかに寄っている人もいるそうです。
調子の良い時の理想型には注目型のように目指したいという欲求が出てきて、逆にあまり調子が良くないときは、法則型のようにわかりあいたいと思うようになる。
納得のいく作品が描きたいというのが一番強いが、みんなに見てもらいたいと思うし、こだわりが分かってもらえない時には、何でわかってもらえないのか理由が知りたくなったりします。理想型が落ち込むと、いかにも法則型のような考えをするんですね。
4タイプの影響は大きい
岡田氏は男と女の分かり合えなさよりも4タイプの差の方が比べられないくらい大きいと説きます。理由は以下のように、『人格』を考えるからなんですね。
性別が違ってもタイプが一緒だと分かり合えるとのことで、
①「司令型の男性と司令型の女性」となら、②「司令型の男性と理想型の男性」なら、前者の方が分かり合えると言っても過言ではないそう。性格と4タイプは別物なんですね。
そしてそして、岡田氏のメッセージの中には、以下のようなものがありました。
全然分からない部分と努力で書い補える部分を認識することが可能になる、分からない部分は絶対にあるから気にしなくてもいいという境界線を私たちに示してくれる。
このような思いで4タイプを体系化されたんですね。人への想いを感じます。
たかぎ的考察
就活に役立つことは間違いなしなのですが、情報量が多すぎて頭がパンクしそうです。
たとえば、書類なんかでは、どんな人がどんな状況で読むのかわからないので、それぞれのタイプが調子が良いときと悪い時に読んでも、各タイプに評価されるように仕立てたり。
各業界ごとに多いタイプなんかも傾向があったら面白そうですね。
岡田氏いわく、アニメスタジオには理想型が多いそうです。クリエイターには理想型が多いということでしょうか。
採用責任者と最終面接官のタイプを知ると大きなアドバンテージになりそうかなと。
優位のタイプの要素は優秀そうに見えるはずです。劣位のタイプの要素はあえて隠しましょう
また、面接で自分をアピールするときは優位のタイプを交えて話すのだと思いました。
自分を優秀そうに見せようとするときも、タイプごとの価値観で自分が憧れる要素を取り入れると思われるからです。
面接官のタイプが分かればより有利に面接を進めることができそうです。
アンケートに答えてもらうのが一番なのですが、そんなことできるわけないので、見た目や、話し方から4タイプを識別できたら即興的な対人関係構築にも使えるなと思います。
業界分析・企業分析にも、どのタイプの人が多いのかを分析するのも面白そうです。
多い少ないの傾向はなく、良い企業はバランス良く4タイプが揃っていると分かれば、それはそれで面白そうです。
職種を選ぶときの方で役立ちそうです。会社という小社会の中でどんな役割を担い、自分の欲求を満たしていくのか。
自分が法則型のせいか、これらの法則はバイアスではなく受け入れるべき真実のように感じました。
また、この層が形成される過程では、第3層(行動・習慣・教育・生い立ち)と第4層(性別・国籍)の影響が大きいのではないかと予想しました。この4タイプ診断は成人した方くらいから有効になるのではないかと思います。これから先、自分のタイプが変わることはあるのだろうか。
性格より上は無数に組み合わせがあるので4つなんかには到底分けられないと思いますが、岡田氏は「性格は数十種類くらいある」と言っていたので、ある程度は分けられるのかもしれません。どうやって分けていけば良いのか想像もつきませんが。
4タイプは性格よりも深いところで人格に影響を与えているとすると、違う国の人くらいに、ひとりひとりを見ないといけないんだなと思いました。
逆に、人種、性別、育った環境などが違っても4タイプで分かり合えるんですね。
まだまだ4タイプを使った就活コラムは続きます。乞うご期待。
これを読み終えて興味が湧いた方は『4タイプ判定テスト』を受けてみてください。
結果とそれぞれのタイプを知って、
大喜びしたあなたは注目型、そうだろうなと渋々認めたあなたは法則型、使える!と早速損得勘定した方は司令型、言い当てられてドキドキしているあなたはきっと理想型。
とのことです。あなたは一体どのタイプでしたか??
ぜひコメント欄で教えてください!!
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