4タイプ就活
今日は運営している就活支援団体で「4タイプ診断を使った自己分析」を行いました。
あらかじめ、4タイプ診断をやってきてもらって、各タイプの解説からはじめて最後は、面接官のタイプ別に響く話し方を紹介して終わりました。
して欲しかったことは、『自分の社会的欲求を知る』ということでした。
4タイプ診断は自分の社会的な欲求を知るためのものです。
社会的な欲求とは、人が持つ本能の次に自分の行動に影響を与えているものです。
現代社会では、古来からある人間の本能は簡単に満たされてしまうので、社会生活で満たしたい欲求が行動に影響を与えています。
今の自分の特徴は過去に自分の社会的欲求を満たそうと行動しそのなかで生まれてきたものです。
ためしに、自分を4タイプ診断の結果で分析してみました。参考にしてください。
4タイプ診断の分析例
自分は法則型なのですが、法則型の欲求を一言でいうと”分かりたい”です。
分かりたいがために、自分の仮説を検証します。問題解決のために自分の仮説を何度も何度も検証します。
その結果、切り替えの速さが手に入りました。
上手く行かなくても、はい、次、次、と切り替えていくことができるんですね。
物事を成し遂げることにおいては、大抵のことは今どうすればいいのかに切り替えることで、行動を止まらせないようにできます。現職の営業では、トラブルが起きてもすぐさまどうしたら良いかを考えて、クレーム対応するなどに役立っています。
一方で、法則型の特徴として、結果の理由がわかれば、納得してしまうので、目標達成にこだわらないということがあります。自分が努力した分、なにかを変えられればそれだけで満足な部分があります。自己満足に陥りやすいのが弱みです。
スポーツにおいても、試合に出たい、勝ちたい、レギュラーになりたいというよりも、自分の成長がモチベーションでした。面接においては、自分の成長で止まってしまうと、会社から受け取ろうとする人と思われてしまうので、自分が成長することで会社に貢献すること、顧客に貢献することまで伝えることがポイントです。
また、法則型は目標達成において、成功要因をあらゆる角度から考察するので、一度立てた計画も、問題があると壊してまた作り直します。柔軟で変化に強いと思いますが、困難に立ち向かうための自律性がないと思われてしまい、実際に選考でも自律性に関わる質問がされたことがありました。
リクルートでは、『SPIで自律性低く出てるけど、、、??』と言われました。
法則型は調子が良いときは、優位劣位の法則により、理想型になります。
これがひとりで就活をしてしまう、認めた人の意見しか聞かない、を引き起こしてしまっていました。
このように、過去の行動も、自分の欲求を満たそうとしたと考えれば整理しやすいですし、どんな仕事なら自分の欲求を満たしやすいのかもわかります。
就活の自己分析だとはじめから結論に向かいがちで、言語化しやすい表面的な部分を拾い、根本から自分を理解しないので、深堀りされると弱くなるというデメリットがあります。
あとで深堀り対策をすることになるので、もう一度自己分析をし直すようなことになってしまうのです。
主体性を尊重しすぎた結果
これまでの就活の指南では、自己分析は当人にまかせて、自分でした自己分析の結果の伝え方を指南してきました。
面接は伝え方で合否が決まるという思い込みがありましたし、なにより本人の主体性を尊重したかったので、伝えるべき内容にまでは言及してきませんでした。
ですが昨年度、自己分析についても体験を交えてアドバイスをした方が良いと思える出来事がありました。
昨年度の反省で、自己分析の結果がいまいちで、違和感を感じやり直してもいまいちなままの方がいたのです。
その方は頑張っているのに、なぜか自己分析がうまくいっていませんでした。
思い返せばこの社会的な欲求を理解せずに自己分析を繰り返していたので、何度自己分析をしても的外れな結果が出てしまっていたのではないかと思ったのです。
自己分析が定まっていなかったせいか、その方は3年の3月から何度も業界を変えていました、業界ごとに自己PRを変えたり、業界研究をしなければならないので、企業研究だけでかなり時間を費やしてしまっていました。
ポテンシャルは感じましたが、就活のやり方で惜しい結果になってしまったといえます。
今は就活情報がとても多くあり取捨選択するだけでも大変です。伸びているものは、わかりやすくて、万人受けするものですが、本当に自分にあっているのでしょうか。
私自身、選考対策のための自己分析をやめようと思ってから、納得のいく自己分析ができました。(もちろん伝え方は面接用に作り込みました)
それに、伸びている就活コンテンツは、伸ばそうと思って作られています。
超有益なものがあるのは確かです。ですが、ほかの人も見ている情報です。同質化します。
自己分析の方法が似ていると面接での回答も似てきます、話し方も似てきます、就活をはじめたとき就活に染まっていない自分を大切にしてください。
本当に発信者と同じ方法で選考対策をして内定を取れている方はどのくらいいるのでしょうか。まだ、実績を出している発信者はいませんよね。
効率や、合理性は、一旦おいておいて、就活のためではない自己分析をして欲しい。
急がばまわれ、です。
どんなに質の良い、再現性のある自己分析の方法があっても、
自分で考えて、扱えるようにならないと、方法に振り回されて消耗します。
今はその時間があります。
自分の社会的な欲求を知る手がかりがわかったら、次は他のタイプとの違いにも注目してみてください。他人との違いを知ることで自分の特徴も見えてきます。
さいごに
自分だけではなく他のタイプの人が持つ欲求を知ることで他者の理解にも繋がります。これは面接官の理解、GDのメンバーの理解に繋がり、就職活動全般に応用できます。
また、自分の根源的な欲求を理解せずに仕事に就くと、働いてから気づくことになります。いろんな理由をつけて、その欲求に蓋をしたまま仕事を続け、社会の波にのまれて、我慢しながら働く方をたくさん見てきました。
少し先に社会に出ている分際で少々おこがましいとは思いますが、みなさんにはそうなる前に気づいて欲しいと思います。
なので、私は就職活動の自己分析において、
①自分の欲求を知る
②自分の特徴(強み、弱み)を知る
③これらの伝え方を知る
この順番を奨めています。
まず最初に自分の欲求を知って欲しいと心の底から思います。
就職活動のための自己分析をやめることで
・就職活動のための自己分析に違和感がある
・自己分析の結果に納得がいっていない
・本当の自分がわからない
こんな思いがある方の行き詰まりを解決するヒントになると感じています。
私自身、指南をするために様々な自己分析を試しました。選考対策のための自己分析を手放して4タイプ診断をしたときが一番、自分の根源的なものがわかり、いままでその欲求を満たそうと行動し、強みを培ってきたのだと思え、選考対策のためにした自己分析の結果に納得感が得られるようになりました。
この結果をもとに改めて自己分析をしたときに、上っ面じゃない自己分析がはじめてできた気がします。
自己分析に行き詰まった方は遠慮せずにぜひメッセージください!
話は聴きますし、なんなら相談に乗ります!
就職活動という人生の節目に、『一生モノの自己分析』をするお手伝いをさせて欲しいと思います。
これを読み終えて興味が湧いた方は『4タイプ判定テスト』を受けてみてください。
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