22卒の就活振り返り
運営する母校の進路支援団体で今年度の就職活動が一段落しました。
22卒の就職活動の振り返りをしていこうと思います。
これから就職活動に臨む方は完全燃焼の就活のためにも、先輩たちの就活の反省を生かしていきましょう。
就活に関係ない方も、今の就活生がどんなことに悩んでいるのか知って欲しいと思います。
選考が上手くいかなかった原因
自分に適性がない業界にエントリーしていた
ずっと内定が出ない方は、自分に適性があまり無い業界にエントリーし続けていました。
自覚があって自分に適性が無い業界を志望していた方は問題ないのですが、適性が無いと自覚がなくエントリーしていた方は苦労していました。
自分が行きたい業界と、自分に適性がある業界が異なる方は、葛藤があると思いますがリスクがあることはあらかじめ知っておきましょう。私もそうでした。
モチベーション高く就活している方に、「こっちの業界のほうが合っていそう」と思ってもなかなか本人に言いづらく、選考期間の途中でモチベーションを下げ、就活をやりきることができないのではないかと思い言えずにいました。
適性がある業界を知る方法ですが、適職診断は精度が高く一定の信頼性はあるので参考にしてください。適性がある業界を受けると、ウケが良いので自信をつけることもできます。
適性検査の結果でも業界の適性は測れるので分析しましょう。
なお、適性検査の結果は客観的に自分を知るきっかけとなります。
業界を選ぶためだけでなく、面接対策でも適性検査の結果は活かせます。
適性検査の結果は面接官の手元にあるので、結果は自分でしっかりと分析して、どこが懸念点と思われているかは把握しておきましょう。
とはいうものの、絶対ではないので参考までに。
ESから選考を組み立てられていない
選考が突破できない人は、例外なく面接での回答に詰まっていました。
面接を想定してESを書いていないと、深堀りされたときに詰まってしまうのは当然です。
詰まる原因は、本人の準備不足もあり、これは本人が改善すべき部分なのですが、もっと構造的にESが選考全体においてどんな立ち位置にあるのかを教えれば良かったです。
面接官の手元にはESがあり、それを元に面接が行われます。
ESは内容を深堀りされても大丈夫なように書きましょう。
深堀りされて詰まることは書くと不利になります。
むしろ、深堀りされることを期待してアピールできるように仕立てておけば安心です。
選考の課題の捉え方が間違っていると、上手くいく改善も上手くいきません。
ESは書類突破のためではなく、内定を取るために書きます。
詳しくはこちらを読んでください。
就活の情報収集のための情報網ができていない
情報弱者となりがちな地方大学。
就活は情報戦という言葉があるように、情報網が無いと不利になります。
私の出身大学も都心からは離れていて、情報を得ようにも就活が盛んな他大学の就活の様子がわかりづらいですし、人気企業の勤務地とは離れており、働いている人との接触が持ちにくいです。
キャリアを考える授業が無いことや、社員訪問がしにくいことも業界の様子がわかりにくいことに繋がっているのですが。
致命的なのが、就活している学生自身に情報弱者だという自覚がないことです。
それを補うために、チャンスがあれば積極的に他の大学の学生と接触し情報網を作りましょう。
待っていては情報は得られません。
待ちの姿勢なままでは不充分な業界研究・企業研究に繋がります。
志望動機も上手く作れません。
今は、SNS、youtube、オープンチャット、社員訪問サイトは比較的簡単に情報が手に入ります。
行動力がある方は情報網を築いた上で社員訪問を何十回も繰り返し情報を稼いでいます。このくらい頑張って欲しいですが、現実的に誰もができることではないことはわかっています。
情報網があると選考中の情報がリアルタイムで手に入るんですよね。
グループディスカッションの問題とかは共有できると知っているだけで有利になります。
これらはどうにか就活上位校との差を埋められないか試行錯誤中です。
業界研究・企業研究の方法一覧はこちらを読んでください。
自己分析の甘さ
自己分析ができているかどうかは面接の受け答えに表れます。
そうした意味で、自己分析が甘いことが直接的に合否には影響すると言っても過言ではありません。
自己分析が甘い方は何度も面接練習をしていても、改善すべき点が良くなっていっていかなかったです。
おそらく、自己分析を繰り返していないのだと思いました。
同じ自己分析の結果で何度回答を練ろうとしても、表現を変えるだけで伝えたいことが磨かれず同じ内容を言い方を変えて練習するだけになってしまいます。
回答がブラッシュアップされない方は、自己分析からやり直す必要があると思いましたが、選考期間中にやり直すことはリスクですし、本人が気づかないと意味を成さないので指摘しませんでした。
就活の早い段階で自分を客観的に見る力を養って欲しいと思います。
自己分析の方法について、これまではその人に任せ、結果についてのみフィードバックをしてきましたが、本人が気づくことを助けることができるよう、試行錯誤していこうと思います。
企業研究の甘さ
見送りになる方は志望動機が浅いです。
採用側は本当に自社で働きたいと思う志望者は、熱意を持って語れる志望動機を練ってくると思っています。
ここでも情報の差になってしまいますが、多くの情報があるほど多角的に深い志望動機が作れます。
少ない情報で作らなければならないときもあるかと思います。
そういうときは自分の実体験に基づいて志望動機が作れるとオリジナリティがあり強度の高いものになります。
志望動機の最初の一文なのですが、
①業界を就活の軸にしている方は、競合他社と比べてなぜその企業なのか
②実現したいことを就活の軸にしている方は、その企業で実現したいこと
を始めに述べましょう。
内容もこれらの観点から作ると納得してもらえます。
就活の軸に応じて企業を選び、志望動機を作っているので自然と一貫性が生まれます。
業界がブレる
気持ちが変わって選考期間中に業界が変わっていちからやり直しになると大変です。
3年の3月までが業界を変えるギリギリかなと思います。
春休みを過ぎるとエントリーシートの締め切りがありますので、物理的にエントリーもできなくなります。
業界研究が他の業界に比べて、そこまで必要ない業界はありますが大変なことには変わりありません。
就活のはじめにすべての業界をみておいた方は業界を変えてもリカバリーが早いです。
逆求人で内定獲得
オファーボックスで逆求人で内定を得た方がいました。
私は逆求人サイトを使った就活は効率よく選考練習ができるという点でおすすめです。
簡単に企業との接点が持てて、就活の基礎的な折衝能力が身につきますし、掲載するESの内容が響いているか、ESをブラッシュアップする習慣ができる点も魅力的です。
本当に行きたい企業と出会えるかは別です。企業から求められたからと言って、知見がまだ浅く、就業経験が無いため、甘い言葉で巧みに操られていないかは考えて欲しいです。
特に、弱っているときなど、気力があるときは冷静な判断がとれたはずなのに、自分の就活の軸を曲げるなど意志が弱まり、ブラック企業だということがわからずに甘い言葉にそそのかされ判断を誤りがちです。
たかぎ的反省
誰も「とりあえず内定が欲しい」はならなかったのが本望です。
運営の改善として、社員訪問できる方を開拓していくことがあります。
就活を本気で頑張った先輩が少ないことが致命的です。本気で頑張った方と繋げるように頑張っていきたいと思います。
ゼミ開催のスケジュールも前もって伝えられれば良かったです。
次の仕事は土日祝日休みなので、年間スケジュールを渡せればと思います。
様々な理由をお伝えしてきましたが、
就活が上手くいかないのは、自分のせいではなく、就活のやり方に問題があります。
原因を突き止めて、改善できれば必ず納得のいく結果が得られます。