自己分析の手法のひとつである、他己分析。
他者を通して自分を知り、うまくいけば「等身大の自分を受け入れる」ためのスタートになります。
そんな他己分析で失敗して欲しくないという気持ちから、避けて欲しいことをまとめました。
他己分析でして欲しくないこと
目的を持って実行しない
なんのための他己分析しているのかを見失わないようにしてください。
他己分析は手段です。手法のひとつなので、目的を持って取り組みましょう。
目的を持たず他己分析をして、井戸端会議で終わらないように。
面接で話すことを前提に目的意識を持って取り組んでいきましょう。
お願いする人を選ばない
最初は、とにかく話しやすい人を選んでください。
お願いする心理的なハードルを低くするためです。
未来の予期が得意な人ほど、「なんて言われるだろう、傷つくかも知れない」と言われることを考えて行動に移せなくなります。それだったらとりあえず頼みやすい人に頼んだ方が経験になります。
そういう意味では、厳しくもポジティブな言葉をかけてくれるような信頼できる人に頼むのが一番ですね。短い人生で周りに信頼できる仲間がいる、そんな濃い人間関係を築けてきたかどうかの、人間力も問われています。
聞き方について
何を知りたいか具体的に聞かない
目的を見失わないようにすることと似ているのですが、相手が答えに困らないようにしましょう。もしくは抽象的な質問であれば、それを自覚したうえで質問しましょう。
もし聞く内容に困るようなら面接で聞かれる質問から逆算して考えましょう。
よく聞かれる質問に答えるために他己分析をする、という視点です。
例えば「〇〇からなんて言われる?」はよく聞かれます。
他者を頼ることでより自己認識の一致、不一致を確認していくことができます。
言いにくそうなことを自分からお願いしない
優しい人は、直して欲しいことや、弱点だと思っていることがあっても、自分が言われたら傷つくようなことは言わないかもしれません。
仲の良い関係だからこそ起こってしまうことでもあるので、そんな時は自分から厳し目でコメントして欲しいとお願いしましょう。事前に、甘口~辛口で程度の設定をしておくと、求めるレベルとのギャップがなくで済みます。
また他己分析の中で言われる言葉の中には、自分ではわかっていても受け入れがたいこともあると思います。そんな時に受け入れることができるか、試されています。
なんでそう思うかまで聞かない
コメントをもらったら、なんでそう思うかまで聞いてください。
自分についての印象は理由とセットで聞くことで初めて意味のあるものになります。
理由は、エピソードで尋ねるのが分析が深まりです。
具体的に自分のどんな行動がそう思うことに繋がったのかを聞くことは、話せるネタも膨らみとても有効です。更に深めて行ける方は自分はどういう意図を持ってその言動をしたのかまで伝えられるとより議論が深まると思います。過去の自分の行動が相手にどんな印象を与えたのか答え合わせができます。
コメントをもらった時
否定せずまずは受け入れる
受け入れがたいことも言われることもあるかと思いますが、変われるチャンスです。
もし受け入れられなくても、受け入れられない自分を否定しないでください。
完璧な人間なんていません。
褒められたら素直にお礼を言いましょう。
そうすることで、言って良かったなと思ってもらえます。
※他己分析は相手の機嫌も関係してくるので、もし嫌なことを言われてもあまり気にしないように。
等身大の自分を受け入れることがゴール
他己分析のゴールは「等身大の自分を受け入れることができるようになる」ことだと考えています。これが他の自己分析方法にはない特徴であり、一番のメリットです。
自分ひとりでは、「これが自分だ!」と思うものを見つけることはできません。
人と関わることで得られる自分についての見解は将来的に必ず自分の糧になります。
これが他己分析を経ると変われる理由です。
私の会社でも社内評価で相互評価があります。
普段いっしょに仕事をする他のメンバーの言葉だからこそ信頼できます。