今年も母校で寄付講座をすることになりました。
学生に将来はもちろん考えて欲しいのですが、目の前の授業にも集中して欲しいのでどうしたら両立させることができるか考えています。
教養の中でも歴史をテーマに、今の日本、大学、そして働くということについてメッセージを磨くために思考の整理をしました。
歴史を学ぶ
はじめに、なんで歴史を学ぶの?と思っている方へ、
歴史はベクトルを未来を向けた途端に実学となります。
今の私たちの豊かさは、戦後に焼け野原だった街を復興させ、高度経済成長期に世界と戦えるレベルにまで持っていってくれた過去の偉人たちのおかげです。
ですが、現在は多くの中小企業がコロナをきっかけに廃業、大企業も勢いが低迷、
円安が中長期的なトレンドになり、技術を安く海外に買い叩かれています。
技術と人材が成長しない仕組みになっていて、本当に優秀な若者は海外に出て行ってしまいます。(新卒も近い将来海外に出稼ぎに行く未来を想像しています。)
かと言って、仕事がないかというとそうではなくて、
嫌なこと、汚いものは外国人に押し付けて、自分たちは仕事がないと嘆いているだけです。
過去の偉人たちによって出来上がった日本人というブランドが影響力を弱めています。
日本で働くという価値が薄れています。
次の時代は?
あらゆることが暴かれ始めています。
真実を知ったうえで、自分は何をしたいのかを考える時代が来ています。
一人ひとりが考えて行動しなければなりません。
そうなった時、これからは本質の時代になると考えています。
あらゆるものが、なぜ?どうして?という問いを経て、今の時代に合うように再定義されていきます。
大学であれば
・大学ですべき教育は?
・必要な人材は?
・能力は?
といった本質的な議論がされるでしょう。
なんのために学ぶのかを示せる人材が必要とされるようになるとみています。
一方で、あらゆることが明るみになり、情報が簡単に手に入ると言っても、手軽に入る情報に振り回されてはいけません。自分の軸を持ち、情報を取捨選択していってください。
文系の学部で学べる、普遍的テーマを題材にした古典には現代にも活きる本質的な学びがあります。
すべては自分を変化させるため
将来の事を考えるための、はじめの一歩を踏み出すということはどういうことかというと、ある種「今あるバランスを崩す」ということです。
歩くことで例えると、一歩を踏み出す時必ず片足立ちになります。
もし将来を考えて進路を決めることに怖がっている自分がいるのであれば、
それは安定した状態を崩すことを恐れているのです。
今手にしている安定をまた壊して、安定を手にするために努力する。
これ怖がっているのです。
今ある生活に未来のための行動を加える、もしくは削っていくと負荷がかかるのは当たり前です。先人たちもみんなそうしてきました。
・先が見えない
・リスクがある
全部、当然です。
だからこそ、先人たちと同じ誤ちを起こさないために私たちは学ぶのです。
教養を学ぶ意義がここにあります。
すべて抽象化さえすれば、これからに活きることばかりです。
使い方を知っている人が使いこなしていているので、ここで差がつくのです。
今の当たり前は数十年前に作られたものです。
ですが、変化をしここまで文明を進歩させてきました。
これからも目まぐるしく変化していきます。
時流に取り残されないために教養を学ぶのです。
自分を変化させるために教養を学ぶのです。
失敗は早いほうが良いです。
今日から今この瞬間からやろうと思っていたことに取り組みましょう。
大丈夫です。日本には古来より己の力で乗り越える術を記した釈迦仏教があります。
日本人は行動することは得意なのです。これまでも問題に直面しても外から学びを取り入れ自分たちのものにしてきました。私達にもそれができる力が備わっています。
(ちなみに私は仏教徒ではありません、日本文化に備わっている力のことを話しています)
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