就活の軸と志望動機
就活の軸のフィードバックをしている中で、志望動機と混同している方がいたので考えを整理してみました。
はじめに言っておくと、
就活の軸と志望動機は異なります。
就活の軸は、企業選びの基準
志望動機は、その企業を志望する理由です。
就活の軸があり、それに基づいて志望企業群がリストアップされ、そしてその企業ごとに志望動機ができるというのが自然な流れになります。
※このプロセスを辿る方は混同することが少ないです。
これらがなぜ混同されてしまうのでしょうか。
また面接ではどういった話題の中で聞かれ、そしてなぜ聞かれるのでしょうか、、、
就活の軸を聞かれる時
大抵の場合、志望動機の深掘りの中で聞かれます。
質問の意図としては、
「志望動機の整合性を推し量り(ミスマッチの懸念が無いか)、志望度を確かめる」ためです。
補足すると、こんな感じです。
志望動機の整合性:志望動機と就活の軸とを照らし合わせミスマッチを減らす。
志望度を確かめる:就活の軸との一貫性から熱意を確かめ、内定出したら入社するのかを知りたい。
志望動機を聞く意図と重なる部分が多いですね。
就活の軸を聞いて、志望者の企業選びがイメージでき、自社の志望理由までスッと繋がれば、安心して採用できます。さらに、入社後活躍してくれることも間違いなしです。面接官を安心させてあげましょう。
志望動機の話題の中での応答
先程、就活の軸は、志望動機の深掘りの中で聞かれることが多いと伝えましたが、
ここでの深掘りには、「その結論が出た過程を知りたい」という意味があります。
ここで論理的に過程を答えられると深い納得感を与えることができます。
《志望動機が生まれるまで》
①就活の軸ができる
②志望企業群ができる
③企業ごとに志望動機が生まれる
※このプロセスの③→②→①の順に話すのが過程を遡るということになります。
自分の就活の軸からどう企業を選定して志望しているのかを答えられれば、
相手に深い納得感を与えることができるのは想像に易いと思います。
※一方で、注意して欲しいのがあくまで相手に納得感を与えるための手段なので、必ず就活の軸を絡めて志望動機を答えないといけないというわけではないです。
ん?と思った方向けの話
自己分析をして就活の軸を作り、企業研究をして志望企業群を作った方にはこの話がわかりやすいと思います。
一方で、就活を初めた時にもう行きたい企業が決まりそこに向かっている人はこの限りではありません。(直感的にここだ!と思った方も含む)
就活の軸と志望動機を混同してしまう方はこちらに多いです。
この方々は、志望企業に行くことが就活の軸になっているので、一旦落ち着いて、
なんで自分はこの企業に行きたいと思ったのかを考えてください。
※大手病の予備軍でもあるので注意
直感が先にあり、後から論理付けするのは悪いことではありません。
むしろこういった方の方が、入社後の馬力は高いと思っています。
とはいえ、しっかり時間をかけて考えていないものと思われると、
採用側に短期離職の懸念を与えてしまいますのできちんと理由を述べられるように準備しましょう。
混同するのも無理はない
最後に、就活の用語は、紛らわしいものが多すぎです。
混同するのも無理はないと思います。
文脈で使い方や意味合いが異なることもあるので、状況に応じて柔軟に使い分けられるようになっていきましょう。