私の会社は美術品のオープンマーケットを作っている会社です。
美術品のオープンマーケットというのは、美術に詳しい人もそうでない人も、子供からお年寄りまで美術品を売ったり買ったりできる場所のことです。
参加する人はギャラリーだったり、美術館だったり、デパートだったり、コレクターだったり、経営者だったり、はたまたお医者さんだったり議員さんだったり、美術史の先生だったり、美術好きのただのクセが強い人だったりします。
目的も、趣味だったり投資だったり資産運用だったり様々です。買った作品は、ギャラリーで売られたり、デパートで売られたり、美術館に展示されたり、オフィスに飾られたり、お宅に飾られたりします。
美術品は株式や不動産といった他の資産と大きく違うところがいくつかあります。そのうちの一つが偽物があるということです。なんでも鑑定団で買った時よりもずっと安い評価額がつくときがありますが、かつては偽物を扱う人が多かったため、美術品には怪しい、近寄りがたい、わかる人だけが扱えるもの、のようなイメージが今もつきまとっていて、美術品を身近なものから遠ざけてしまっています。
公明正大な流通の場を会社全体で作っているとしたら、私がしている営業の仕事は、その窓口です。具体的には、お客さんのところに訪問して出品作品を預かってくる仕事です。作品の知識もそうですが、お客様の資産を預かる以上は、とにかく信頼関係を作る力が不可欠です。
仕事したら、本物を間近で見られます、触れます。クセが強い人とも出会えます。
とにかく美術品て誰も見つけなかったらその価値は埋もれたままなんです。
これまでその価値に誰かが光をあててきたんです。自分の感性を信じて、創作した芸術家へ、それに伴った対価を誰かが投資してきたんです。
芸術とはなにか、お金とは何かから、価値の交換とは何か、そもそも価値とは何か、お金とは、経済とは、人とは、いっしょに考えて、アートの世界を盛り上げてくれる仲間を募集しています。
これからは、海外に進出するとともに、社会全体の美術品のリテラシーを上げつつ、個人のお客さんを増やすことが必要だと感じています。AI、5G、トークンエコノミー、自動運転、ブロックチェーン、テクノロジーの発達とともに刷新される可能性を大いに秘めています。技術はあくまで方法でそれを使って何をするかが求められています。
目先の野望は、億単位の高額作品の取引を日本で成立させることです。そして美術品を飾ることを最高にクールでセクシーなことなんだっていうのを広めたいです。オークションを自分の知識と感性を試す場所、そして時代を映し出す鏡に、ゆくゆくは総合芸術エンターテインメントにしたいです。
かくいう私はまだ持っていないので近々新進気鋭の作家さんの絵を買って応援したいなと思っています。
以上、私の仕事紹介でした。
髙木
P.S.
学生時代は、本読んだりダンスしてました。また今度お話します。
重原副学部長のお話にもありましたが、教養の価値が高まってきています。働きはじめて感じましたが、やはり教養がない人はどこかで行き詰まっている気がします。経営者の方はみなアートをたしなんでいますし、価値観が広いです。
個人的な意見ですが、教養で人とつながることができます。
面白いって思ってもらえたら嬉しいのですが、
就職活動を終えたら始める前には知らなかった仕事に就いていました。
休学・留年してもなんにもなくても、第一線で活躍できる場所があります。