- グループディスカッションとは
- グループディスカッションで見られている点
- グループディスカッションの対策
- グループディスカッションオリジナルメソッド
- グループディスカッションの練習で意識すること
- グループディスカッションは戦略がすべて
グループディスカッションとは
今回はグループディスカッションについて話をしていきます。
グループディスカッションは就職活動の選考において用いられる選考方法の一種です。与えられたテーマに沿ってグループで結論を導き出す過程から適性を見極めるというものです。コロナウイルスの影響で減ったとはいえ、避けては通れません。
『集団討論』とも呼ばれ、得意不得意が分かれます。※GDと略されることが多い
面接よりも対策には時間がかかり人によっては選考で一番難しく感じる方も多いです。
注意を払わないといけない特有のポイントがあり、対策をしないで臨むと採用側に自分をアピールすることができません。
議論のテーマも企業ごと独特で、業界の理解度を測るものもあれば、発想そのものを測るものまで様々です。専門的な知識を要するお題の場合、事前に勉強していないとその場で意見をだすことは難しいです。
チームでのパフォーマンスを重視している企業もあり、博報堂の選考では10人のグループから次に進む人が1人いるかいないかと言われていました。
評価基準はそれぞれの企業によって独特で、お菓子を食べてうなずいていただけの方が通過していたりと、何が見られているのかははっきりとはわかりませんでした。
(間違いなくその方は場の空気を良くしていました。チームで仕事をする上でプラスな影響を与えてくれるかが見極められていたのだと思います。)
グループディスカッションで見られている点
グループディスカッションで測られていることですが、面接と同様に”適性”、”能力”、”志望度”を見極めるという本質から外れることはありません。
面接と同様、評価項目と選考基準があり、方法が違えど、意識すべきは面接と同じです。
当日までわからないテーマに沿って、初対面の人と会話をする不確定要素があり、実践でしか培えないものがあるので対策は難しいです。普段から話し合いに慣れている人が有利と感じます。ゼミや課外活動で話合いをすることがあるかと思いますがそれだけでは不十分です。
基礎体力は培えると思いますが、時間内に結論を導き出すということは訓練しないと難しいです。
序盤で行われるGDは主に足切りの要素もありますが、中盤以降で行われるグループディスカッションは一次面接を突破した人たちで行われるのでレベルが高いです。
GDに力を入れる企業は仕事で社内外の関係者と話し合うことも多いので、実務に近い形で志望者の適性を測るのは理にかなっていると言えます。
GD対策の相談があったときは、自分の得意な立ち回りを見つけ、それらをGD中の具体的な行動にしていく指南をします。同時にやってはいけないことも伝えます。
グループディスカッションの対策
グループディスカッションの対策を考える際に意識して欲しいのが、選考の終わりから逆算する、ということです。
選考の終わりから逆算する
グループディスカッションは話し合いである以上、役割があります。
役割は決まりはしますが、話の進み方によって変化することもあります。
意見を交わす中で出された意見に対して、自分の立場も変わったりすると思いますが、最後自分はどんなポジションで話し合いが終われば選考を通過することができるかを考えて欲しいです。
どんな形でチームに貢献したのかを明確にすることができれば自分でも手応えを感じることができます。
例をあげると、
・主張を支える根拠の懸念点を払拭した
・時間内に意見をまとめるために条件づけをした
・どんな意見でも無駄にせず仮説として添え主張を支えた
などです。いくつも組み合わせていき、得意な役割を見つけましょう。
この選考対策で身に着くのは、自分のアピール方法と、グループディスカッションの終わりまでの流れを捉えて立ち回りです。
話し合いの終わりから逆算して立ち回りを考えましょう。
自分が通過したときの感覚を覚えておく
自然と通過することもあると思います。
通過したときの感覚は絶対忘れないでください。
自分が通過した時の感覚を覚え、どんな立ち回りをしたのか記憶しておいてください。どんなことをしなかったのかもです。
再現性を生むために
一度自分の得意なポジション、チームへの貢献方法を見つけたら、そのポジションで終われるように練習することが再現性を生むために有効な選考対策です。
グループディスカッションにおいても面接と同様、自分の勝ちパターンが見つかったらそれを磨いていくことをお勧めします。
自分の貢献方法が定まっていれば、どんなチームとお題でも冷静に立ち回れるようになります。
自分のスタイルが決まってきたら、再現性を重視しシチュエーション別に、使えるフレーズを考えていきましょう。
自分が得意だと思うポジションは自力で見つけるべきなので、得意ポジションが見つかるまでは何度もいろんな役割をしながら試行錯誤して欲しいと思います。他の役割を経験することで、その役割をしている人の気持ちもわかるようになります。
グループディスカッションの対策は人狼ゲームが使える
GD対策は回数をこなす必要があることがわかると思うのですが、グループディスカッションは練習するにも相手が必要です。
そこで提案したいのが『人狼ゲームを使ったGD対策』です。
人狼ゲームでなら遊びながら話し合いに慣れることができます。
グループディスカッションオリジナルメソッド
これから紹介する立ち回りは指南するときに使っているオリジナルの考え方です。
リーダー以外の立ち回りを得意とする方向けです。
グループディスカッションを戦国時代と捉える
まず、グループディスカッションのはじめから終わりを、戦国時代の幕開けから江戸幕府が開かれるまでに例えます。
次にグループディスカッションでの立ち回りを、信長、秀吉、家康それぞれの戦国時代の立ち回りと重ねて考えます。
※突然なにを言い出すんだと思った方も最後までおつきあいください。
信長出現
はじめに信長(リーダー)が表れて議論が進みます。ですが初めに議論を進めた方は途中で息切れします。自分でも意見を練りながら全体に気を配るのはかなりの練度を要します。
リーダー息切れ後
初めのリーダーが息切れすると、次にはじめにリーダーをしたかった人の中から話を進めてくれる方が表れ、リーダーを引き継ぐ格好になります。これが秀吉です。
秀吉も良い感じに話を膨らませてくれますが、この時点で残り時間が半分以下のことが多く、意見をまとめるか、もう少し議論するか微妙な時間になっています。
家康を目指そう
残り時間が少なくなると、これまでの議論をまとめ発表となります。終わりが近づくと出てくるのがまとめ役です。実際の発表をまとめ約がするかは別として、発表者のアシスタント的な立ち位置になれば、グループの中核を担ったという印象で終われます。
これが私がおススメするポジションです。まとめにあたり、意見を整理して話をまとめていきます。時間が限られている中で多少強引であっても結論まで持っていくのは自然なのでこの局面で積極的に意見するのは自然ですし、なんなら感謝されます。
発表者になったとしても自分が中心になってまとめた考えなので発表しやすいです。
はじめから2位狙い
私がおススメしているのは家康で、序盤は全体を俯瞰し、終盤にかけて存在感をだしチームの意見をまとめたというポジショニングです。グループで2番目に良い印象で終わり選考を突破するという作戦です。一番になる必要はありません。ですが喋るときは喋って印象に残りましょう。
注意すべきは、誰も話を進めないとグループ全体の印象が悪くなるのでそのときは、自分が率先してファシリテーターをしましょう。終盤にかけて存在感を出すのは変わりません。
グループディスカッションの練習で意識すること
自分の得意な立ち回りを見つけるために色々試して、得意なポジションが見つかったら練習したいフレーズを使ってみたり、他の役職もチャレンジしてみましょう。
他の人と役割が被るなどの不測の事態に備えることも大切です。本番は何が起こるかわかりません。
クラッシャー対策もしっかりとしていきましょう。グループ全体が悪いと全員落とされます。
グループディスカッションは戦略がすべて
印象に残ることは面接と同様に意識すべきです。
自分の得意なポジションが見つかると実際の現場でも、活躍できること間違いなしです。集団の中で自分が力を発揮できる立ち回りを知ることは働き始めてからも必ず役立ちます。