しんしんの就活支援ブログ

『伝える力』をすべての人へ


『論点を研ぐ』前提を疑い核心に迫るための技術。

論点を磨く方法を学びたい。そう思いこの本を読みました。

 

仕事で、時間をかけて調査をして資料にまとめたのに完成したものが、上司とズレているということが何回か起こってしまいました。論点がズレたまま考えるで時間を無駄にしてしまう事を無くしたいと思いこの本を読みました。

時間をかければある程度のものが作成できるようになりました。しかしながら、時間は有限です。限られた時間の中で業務を遂行するには、筋の良い仮説をより短時間で立てる事にあると考えました。時間をかけても良い結論に辿り着けない事がある一方で、短時間でも筋の良い仮説が立てられる事もあります。

核心に迫る事に方法論があるとしたら、それを技術として習得したい。もっと無駄を省いてシャープに仕事ができるのではないかと考えました。

問題解決の方法で最初に必要なのが解くべき問題を設定する「論点設定」です。そのはずなのに今まで学んで来た事は、問題解決の方法でした。これでは解くべき課題がわからないまま、当てずっぽうで仮説を立てて行動をし始めてしまうのも当然でした。

解くべき問題を解こうとしていなければ、いくら課題解決力があってもゴールに近づきません。課題解決力が身についたらまずするべきは、解決すべき問題を正しく捉える練習です。

 

次は論点に対する仮の答えを立てる「仮説立案」。その仮説を、調査や実験などで集めた事実によって確かめる「仮説検証」です。検証された仮説を基に問題解決につながる打ち手を考案する「打ち手具体化」を経て、最終的に「打ち手実行」によって問題解決を実行します。

 

この本には核心に迫る論点と筋の良い仮説を立てられるようになるためのヒントが詰まっていました。そしてこの本を読めば、論点を磨くことは技術であり習得可能なものであると核心できます。以下のように5段階で詳しく解説されています。何度も使う事で自分の血肉にしていきたいです。

 

ステップ①「同質化」
自分の立場ではなくて、相手の立場に立って相手の頭の中を理解すること。相手が解決したいと考えている論点と現時点の仮説を、その背景や思考構造まで含めて理解すること。クライアントや上司が積み重ねてきた、思考と意思決定の過程を追体験する事が真髄。問題解決に取り組むのは現状ではうまくいっていない、行き詰まっているという局面だから。知り過ぎないことも重要になる。過剰に知ると、全く同じ思考回路に陥る。

 

ステップ②「前提を自覚する」
ここでいう前提は、現状の論点・仮説が妥当であるという判断のもとになっているファクトやロジックを指す。論点で言えば、それを解くことで目的が達成できると思っている理由、その論点を「今」解く必要がある理由を書き出す。

 

ステップ③「前提を問い直す」
前提一つひとつに「漏れ」「妥当性」「あえて」を問う。以下のようなバイアス(囚われ)によって自分の都合の良い論点や仮説を立ててしまうことを防ぐ。

・確証バイアス:自分にとって都合の良い情報ばかりに目が行く
・損失回避バイアス:利益を得るよりも損失を回避しようとする
・アンカリングバイアス:先に与えられた情報の一片(アンカー)に判断が影響される

これを行わないと視野狭窄や視野固定化を起こしやすく、事実誤認にも気づきにくい。ここから抜け出すためには、書き出した前提に対して「本当にそうか?」と問い直し、疑わしいところ、怪しいところを見つけることが必要になる。「論点を研ぐ」上で肝心となるステップ。

 

ステップ④「核心を突く」
ステップ③で挙げた疑いの正体を明らかにし、新たな前提の下、より核心に迫る問いを見いだすステップであり、重要度が高い。従来の仮説検証が立てた仮説の確からしさをファクトをもって検証するのに対して、前提に疑わしきものがないかを明らかにしていくのかという点で異なる。いわば、新たに捉え直すべき前提を探っていく。問題が生じているそのものに構図に焦点を当てるとも言える。

 

ステップ⑤「再構築する」
これまでのステップを経て導き出した"核心に迫る問い"をロジックに加えて再構築し仮説を立案し直す。こうして出来上がった論点や仮説は、核心に迫る論点であり、筋の良い仮説となっている。このロジックの構造は、帰納法を基にしたものと演繹法を基にしたものとに大別される。

帰納法:A、B、C、という複数の事柄の共通点を抽出して結論を得る考え方
演繹法:A→B→Cと複数の事柄を関連つけて結論を得る考え方

 

その他、印象に残った言葉です。

・仮説が浮かばないのは、「論点を研ぐ」のが不十分な証
・今までより少ない経験量で「センス」に対抗できるようになる

 

今している作業の目的とゴール、想定される相手の反応を洗い出して準備をする。これを地道に続ける事を繰り返していきたいと思います。論点を間違えたまま考える事で、考える力がある人ほど、誤った方向に物事を進めていってしまいがちだと思います。

 

論点を研いで核心に最短で近づく事。シャープに仕事をするための技術を身に着けていきます。

 

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