転職して半年、金融期間やコンサル出身の方々と仕事を進めていく中で、仕事の仕方を基礎から学び直す必要があると感じました。
頭の使い方が根本的に違うと思ったからです。
されるフィードバックも今まで受けた事がないものばかりの日々です。
そこで、偶然見つけたこちらの本を読みました。
著書の西原さんは、明治クッカーという牛乳配達を営む会社の社長、つまり経営者です。以前はコンサルティング会社に勤めていました。
本書を一言で言うと、
「誰でも当たり前の事を続けるだけで仕事ができる人になれる」です。
「仕事ができる人」になる条件は、誰にでもできる事だったんです。
頭の良さも、コミュ力の高さでも、専門的な技術でもなく、唯一必要なのは、周りの人から信頼されること、ただそれだけ。
つまり、特別な能力は必要なく、一般的な能力であったとしても当たり前の事を当たり前のようにやることで、信頼を得られるということなんです。
こうした事が丁寧に書かれています。超具体的に書いてあるので、読んだ次の日から実践できる事ばかりでした。年明けから試したくてウズウズしています。
能力や努力の差ではなく、意識の差であり、習慣の差でしかない。
仕事ができる人は当たり前として何をしているのだろうか。
わざわざ言葉にするまでもない、誰でもできるシンプルな事。
しかし、実は誰もできていない、大切な事。
誰でもできる、当たり前のことは当たり前過ぎて、誰も教えてくれない。
そして、意外と誰もできていない。その当たり前を徹底的に突き詰め、最後までやり切る。
私個人が実践したいものと、読んでこれは広めたいと思うものを抜粋しました。
仕事に悩める人に読んで欲しいです。
- 5つのないを守る
- 価値を出す事に集中する
- シングルタスクにするコツ
- フィードバックの仕組み化
- コミュニケーションにおけるプロフェッショナリズム
- 昭和的なビジネスマナーを守る
- 確認は一括にまとめる
- 全ビジネスマンに読んで欲しい
5つのないを守る
西原さんが推奨する、仕事ができる人になるための「5つのない」です。
■5つのない
①わからない言葉をスルーしない
②答えを当てにいかない
③同期で群れない
④陰口を叩く人の近くに行かない
⑤笑顔を絶やさない
なかでも②が大きな学びになりました。
ついつい上司が喜びそうな答えを述べてしまいますが、自分の考えを上司の考えにぶつける事で、思考の差分がわかります。その結果、上司と比べて自分に何が不足しているのかが明確になり成長に繋がります。
自分が考えた最善の答えを上司にぶつけることで、ここではじめて考えのギャップがわかり、答えを当てにいく限り、ギャップがわからないのです。
まわりの評価や相手の目を気にする作業人になってしまわないためにも、自分の意見を持ちましょう。思考停止した瞬間、付加価値が生めない人にまっしぐらです。
価値を出す事に集中する
仕事ができる人は、自分自信が今、何に注力すべきかに思考を巡らせています。逆に言えば、自分がすべきでないことには時間を割かないように徹底しているのです。
私自身、ついついやりたい業務から取り掛かってしまいます。
得意なことや進捗が確実に見える事がこれに該当するのですが、やっていると心地良いから取り掛かりやすいですよね。やりたくない仕事を後回しにしてしまいがちです。
シングルタスクにするコツ
多くのタスクを時間内にこなすには、シングルタスクにする必要があります。これ自体は他のビジネス本でも言われていたので取り入れていたのですが、目からウロコだったのが、TODOをシングルタスク化するコツでした。
・考える作業
・ただやる(単純)作業
といった作業の性質や、頭の使い方でTODO分けをすることで、より効率的に頭を使って作業をこなせていけるのです。
頭が冴えている午前中に考える作業を一気にやり、午後イチの眠くなってきた時間は単純作業をこなし、午後のMTGの時間の合間をぬえって、探す作業をこなすなどの計画を立てることで、より集中的に作業が進められます。
フィードバックの仕組み化
日々のコミュニケーションの仕方ひとつとっても、一度フィードバックをされたのに、次も同じ失敗をしてしまっています。
この状態を解決しフィードバックを活かすためには、フィードバックを活かす事自体に再現性のある仕組み化が必要なのです。
「これで改善できるでしょうか」と上司に確認することで、フィードバックを仕組み化し、次回から再現できるようにする。
このように再現性のある仕事のスキルを身につけるためには、再現性のあるフィードバックの仕組みから生まれているのです。取り組む前に、以前されたフィードバックを思い出し、かつ終わった後にも自分でフィードバックの改善ポイントを書き、上司に確認してもらう。
これができている人はなかなかいないのではないでしょうか。だからこそ、できるようになれば差がつくと思います。
コミュニケーションにおけるプロフェッショナリズム
このフレーズを読み、本書を読んで本当に良かったと思いました。
仕事をするうえで、「人の話を聞く」とは「認識の齟齬をなくす」こと
怒られるかもしれない、聞き辛いという感情が芽生えた時には、対価をもらい仕事をしているプロフェッショナルだと思い返さなければなりません。
プロとして当たり前の仕事をするためには、自分の感情をコントロールして「あいまいさの排除」を徹底することが必要なんですね。
コミュニケーションのマインドセットとして、「あいまいさの排除」を徹底したいです。
これを与えられた業務に対しての当事者意識が弱いと言わざるを得ません。
これをすると、
仕事の世界観が変わる
とまで書かれていました。
昭和的なビジネスマナーを守る
全人口の75%は昭和世代。この前提に仕事の仕方を考えなければなりません。
もちろん形式ばかりで無駄なビジネスマナーもあると思います。しかしながら、マナーの基本は礼儀であり、相手に対する敬意です。それは、令和も昭和も変わりません。
今まで、このマナーやしきたりに根拠を求めていました。
確認は一括にまとめる
誰しも一度は言われた事があるのが、「一度にまとめて質問しろ」です。
確認する側もされる側も一度で済ませたい(済ませて欲しい)です。
これができるようになるためには、タスクの分解がうまい必要があります。
未経験の業務は具体的に実行できる、細かいTODO単位になっていないと実行できません。
指示をする側になった際には、相手が実行できる単位にTODOを分解し指示をします。
こうする事で仮に全員が未経験の状態であっても、TODOを実行可能な状態にまで分解することで、誰しもが主体的に取り組む事ができるようになります。
全ビジネスマンに読んで欲しい
紹介した以外にも本書の中で印象に残ったのは、
・TODOの障害を想定する
・依存関係のTODOを優先する(先に完了しないと他のTODOが進まないTODOを優先)
は即効性のある技術ですぐに取り入れたいと思いました。
転職して1年経つ前に、いち早く、
責任を果たす→信頼を獲得する→責任範囲を拡大させる
のループに早く入りたいです。
著者の西原さんもコンサルティング会社に入社したはじめの2年間は、苦い思いをたくさんしたそうです。ですが、これらの当たり前を愚直に続けることで成果を出せるようになったそうなんです。
自分だけが取り残されているような感覚。
自信を失い、やり場のない焦燥感。
ここまで感じたこともあったようです。赤裸々すぎます。
ですが、成果を出せるようになるまでを振り返ると、
たったこれだけ?と思うような、やろうと思えば誰にでもできる仕事の基本を、愚直に実行し続ける。それが仕事ができる人になる唯一の秘訣だった。
スキルの高さや、頭の良さは関係ないんですね。
仕事のゴールを明確にして、優先順位を決め、効率的にタスクをこなし、適切なタイミングでコミュニケーションを取る。
2025年に試したい事がまた見つかりました。
高速でPDCAを回して仕事ができる人になります。
これを読んでもっと中身を知りたいと思う方はぜひ読んでみてください。
この本に出会うきっかけになったyoutubeも載せておきます。
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