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鬼速PDCA。PDCAは前進を続けるためのフレームワーク。

 

今週も来週に向けた準備の土日にします。

今週を振り返ると、段取りが悪く計画したとおりに、業務が進める事ができませんでした。振り返りが大事だと思うので、しっかりと次に活かしていきたいです。

 

同じ事を繰り返してしまった後に、前も言われたのにと思う。
段々と言われた事ができるようになっていく、自分の慣れを待っているのでは成長が遅い。頭を止めずに次に何が起こるのか先手先手で予想して、言われた事を思い出して活動したい。

 

そんな中で読んだのはこの一冊です。

 

著者の冨田さんは元野村證券の方で現在はフィンテック企業の経営者をされています。

ご自身のこれまでの成果はすべてPDCAを磨く事で成し遂げてこられたと仰っていてPDCAサイクルは「前進を続けるためのフレームワーク」であると述べられています。

 

前置きで本書で紹介されるPDCAは我流である事と書かれていますが、我流であるというのは実践で磨かれてきたという意味でもありかなり骨太な内容でした。実践で磨かれて来たPDCAサイクルには机上の空論にならないエッセンスが詰まっています。

PDCAこそ最強のビジネススキル

冨田さんが野村證券にいた時に感じたのは、顧客から求められるものの変化でした。入社当初は、顧客に情報を届ける事が大事だったのが、辞める直前には資産運用に関するリアルタイムでの次の投資方針、より深いレベルでの助言だったと言います。

言い換えると、単なる情報提供からPDCAを回してくれる営業マンを求めるようになったといいます。こうした変化を察知して順応する柔軟性が身についていたのもPDCAを回していたからだと思います。

PDCAは万能なビジネススキルであり、個別のスキル習得を加速させるためのベースであると言います。なぜならPDCA力さえ上がれば、あらゆるスキル上達が圧倒的に早くなるからです。この事から実用的なスキルの習得に手を付ける前に、PDCA力を身に着けた方が、中長期的にみればはるかに大きな効果が得られると言います。

毎日欠かさずPDCAを回していれば、数年のギャップなど圧倒的に埋められると言い切られておりました。(これだけで読むのがワクワクしてきました)

PDCA力が上がれば、あらゆる物事の上達スピードが上がり、問題解決力が上がる、この発想の転換ができる事が本書の目的です。

現状の何がダメで、どう改善すればいいのか、具体的に分析できる人はあまりおらず、なぜビジネスパーソンPDCAが浸透しないのか、本書ではPDCAに対する6つの誤解が述べられています。

 

PDCAに対する6つの誤解

①簡単だと思っている
②管理職向けのフレームワークだと思っている
③失敗するのは検証(C)が甘いからだと思っている
④課題解決のためのフレームワークだと思っている
⑤改善さえすれば終わっていいと思っている
⑥大きな課題のときだけ回せばいいと思っている

 

最も大切なのは計画です。計画が曖昧なままPDCAを回そうとしても、何をすべきか曖昧で、何を検証し、どう対策をすればいいのかわからない。これではPDCAが回るはずがない。逆に言えば、計画の段階で数値目標に落とし込んだ綿密な計画を立てることができれば、その後のステップが圧倒的にスムーズにいく。

物事が上手くいかないときには、必ずどこかに原因があるように、物事がうまくいっているときにも原因がある。しかし多くの人は物事が上手くいったらただ喜んでいる。重要なのは上手くいった事を確実に再現できるかである。

PDCAを回す目的は、最初の計画で立てたゴールを達成すること。
にもかかわらず、多くの人は検証のフェーズで「上手くいかなかった原因」にばかり着目しようとする。

「うまくいかなかった原因」への対策が「改善策」であるとすれば、「うまくいった原因」の再現を試みるのが「伸長策」である。

 

PDCAはそのPDCA自体も成長していき、同時に回すPDCAの数も増える、という考え方が個人的にとても斬新でした。成長モデルであるPDCA自体も成長しているのです。

プロジェクトマネージャーであれば、
・トラブルなく予定通りに終わらせるPDCA
・バグを解決するためのPDCA
の2つのPDCAを回してしたりします。目標に対して、上位のPDCAとそれを細分化した下位のPDCAがあるのです。

 

良いPDCAは前に進むのが楽しくなる

人間である限り感情の浮き沈みもあれば、不足の事態に直面した時にパニックになったり精神的に落ち込んでしまったりすることもあります。その時にすぐに上を向いて、歩みを続ける原動力になるのがPDCAです。

 

人が不安や疑問を感じて、歩みを止めてしまう原因は3つ。

①自分はどこへ向かおうとしているのか?(ゴールが見えない)
②果たしていまの努力は意味があるのだろうか?(道がみえない)
③この方法のまま続けていていいのだろうか?(手段がみえない)

こうした事が曖昧なままではモチベーションが上がるわけがない。

何回か障害を乗り越える経験をすれば、そのうち課題にぶつかる事が楽しくなってくる。果てしなく高いゴールにも、最短距離を探りながら前進を続けるための原動力となるのがPDCAなのです。個人レベルでも、チームレベルでも変わりありません。

障害に当たる事を当然だと受け入れ、気持ちをすぐに切り替えて前に進み続けていれば、絶対にそれ以上のプラスの結果が返ってくる。むしろ障害に遭遇したら前に進んでいることを確認できたと素直に喜べば良い。

PDCAを回すと自信が湧き、自信が湧くからPDCAを続けられます。

自分の場合は、アクションがわかっているのにタスク化していないという理由でPDCAサイクルが遅れる事が非常に多いと思いました。計画フェーズで考えた課題も解決策も、実行フェーズで躓いています。

また自分が陥りやすいのは、自分の仮説を疑う客観的な目線で、つまり、
「もっと効率的な方法はないのか?」
「他にやるべきことはないのか?」
「見えていない課題が潜んでいるのでは?」
といった問いを自分で持てることが課題です。

自分でいかに筋の良い計画を立てPDCAを実行したとしても「いまある情報のなかで考えられる最適解」に過ぎず、それが最適解であるかどうかの定期的、かつ頻繁な検証が必要になります。

なぜ現状がこうなっているかという要因分析をする際に、解決策のアイデアが出てこないということは、要因は自分の視野の「外」にあり、自分の思い込みを取り払う必要がありますが、それを一人で行うことはなかなかできません。こうした時に、本や先輩、上司、といった自分の外からの視点が必要になります。

実行する時は自信満々で。検証するときは疑心暗鬼で。
解決策に自信がなくてもさっさと実行して検証すれば良い。
(致命傷を負わない程度にリスクを抑える必要はある)

・過度の慎重さ、過度の心配はPDCAサイクルを遅くする
・過度の思慮不足、過度の日和見主義はPDCAサイクルの精度を落とす
(必要なのは慎重さと大胆さの中間あたり)

まとめ

正直一度では消化し切れなかったので、書かれている内容を実践するのもPDCAを回していきたいです。最近読んだ本の中でも、イチオシの本でした。PDCAこそあらゆるビジネススキルの中で再現性のある方法だと思います。

 

受けたフィードバックを実践に用いる事を目的に読んだ自分にとって、PDCAとは自分の慣れをまたずに成長させるための方法でした。PDCAサイクルを通じて自分の意識の流れを意識的に変えてしまい、今まで受けたフィードバックを直前に思い出し実行に移す事ができれば、成長スピードを高める事ができると確信しています。

 

また冨田さんは新規開拓営業を例にPDCAサイクルを紹介してくれたのでそのまま使えるフレームワークもあり、行動を変化させてくれるものばかりでした。特に以下の3つはすぐに使えそうです。

・新規開拓の成果を質と量で分ける
・どこで思考が詰まっているのかを見つけるために紙に書き出す
・計画段階での因数分解にはMECEを意識する

 

常に自分の前進を感じたい方はぜひ読んでください!

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