就活の業界研究
今日は就活の業界研究というテーマで話をしていきます。
就活の業界研究において、業界共通の問題を認識しておくことは大切です。
志望動機を作る際に行う企業研究で、業界共通の課題を知っておけば、企業の戦略を理解しやすくなるからです。
業界研究では無理して視座を上げずに学生目線で良いので、自分なりの意見を持つことが大切です。
その中から、志望業界で成し遂げたいことが生まれてくるはずです。これが業界選びの軸となります。
※今は業界という軸だけで会社を選ばないことは知っています。
ニュースから医療の今を知る
医療コンシェルジュという仕事に就きたい方の就活指南をしました。
この仕事を知らなかったのでまずは最新の医療ニュースを見ようと思いました。
知ったこと
こちらの日経新聞の記事。
現場の医療のことを知らないで読んだときにこの記事から知ったことは、
・コロナ専門病院があり、専門病院にするために入院患者を転院させている??
・新たにコロナウイス患者を受け入れる病院は、既に受け入れている病院からノウハウを学んでいる。
・(病院内で??)感染リスクがある場所と安全な場所を分けることをゾーニングという。
・医療設備の導入費には補助金では賄いきれない費用もある。
・コロナウイス患者を受け入れていない病院には受け入れるように圧力がかかっている?
・宇都宮市にはプレハブのコロナ病床もある。個室10棟で1億円かかる。
・経営が課題。病床の確保、医療従事者の離職。1人のコロナウイルス患者に対して莫大な費用がかかる。
・政府の資金支援では補助金は実際に病床を確保できてから支払われるので経営では補助の確証がないまま設備の投資を余儀なくされる。
・医師育成には公費が投じられており、診療報酬は国民が払った保険料と税金が原資である。
・人口あたりの急性期病床数は先進国で最多。
どうですか、自分なりに問題意識が持てるトピックがありましたか?
記者の意見
・病院がコロナ病床確保を見送る現状を許していたら、日本はパンデミック(感染大流行)を乗り越えられない。
・経営不安を払拭する手立てを講じつつ、強力に病院の背中を押す仕組みが要る。非常時に民間病院の「経営の自由」をどこまで認めるべきかが焦点。
・公費が投じられている以上、病院には緊急時の医療に協力する責務を負うはずである。
・飲食店などが感染防止の最前線に立つのに、公金で支えられた病院がコロナとの闘いから逃げている。機能不全が直視されていない。
医療を志望する方への指南
今回指南した方は、高品質な医療サービスをしている民間企業でした。
コロナ前にはできていた手厚い医療サービスが今どのような変化を強いられているのか、このニュースだけでも推察できることがあるのではないでしょうか。
何を残し、何を変えていくのか、葛藤があると感じます。
自分が実現したいことを見失わないようにきちんと意志を持って志望して欲しいと思います。
記事の読み方
読み方には様々な手法があると思いますが、メディアの情報はまずは事実と解釈を分けて読むことが大切です。
新聞の記事は事実と解釈を混ぜすにわかりやすく報道しているので自分の意見を作るための業界研究に適していると感じます。
情報源はみな同じです。日々のニュースから何を感じとるのか、センスを磨いていきましょう。
いつの時代も変わらない問題も大切ですが、時代特有の現象を追うことで情報感度の高さをアピールできます。
例えば、コロナウイルス、第4次産業革命(AI、ビッグデータ、IoT)あたりがおススメです。
※日経新聞は記事全文を読むのは有料ですが、会員登録すれば月に10本読むことができるので、是非みなさん登録して業界研究に役立ててください。